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2008年11月

2008年11月29日 (土)

ある写真

10月にNational Geographicが出しているモノクロ写真集を見る機会がありました。
世界中から、モノクロ写真の選りすぐりを集めたもので、私の大好きなアンセル・アダムスの写真なんかも載っていたのですが、中でも心を奪われた一枚がこれ。

Allan_pinkerton_president_lincoln_a


南北戦争時のリンカーン大統領。

1862年アレクサンダー・ガードナー撮影。ガードナーはポータブルの暗室機材と共に南北戦争時のアメリカを旅して撮影した写真家です。

リンカーンなんて、絵や銅像や写真で散々見て来たはずなのに、この写真には何か違うものがあります。初めて人間としての本物のリンカーンを見たって感じ...。

まず心を奪われたのは、大統領のこのまっすぐな立ち姿。
上背の割に華奢な骨格のせいなのか、肉体というより、意志の力で立っているかのようです。

脇に立つ二人と比べて、リンカーンが普通の人ではないのは明らか。この二人もGeneral とかなので偉い人なのですが、リンカーンの横にいると、ずんぐりむっくりの平凡な小男に(失礼〜)見えてしまいます。(リンカーンは何と言っても190センチ越えの長身)。

そして二人の大統領への畏敬の念も、素朴な程、あらわになっていて、カリスマ性を強調した演出が施された絵やアーティストが全面に出たような銅像など以上に、被写体そのままの持つ力が心を打つのかもしれません。

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2008年11月28日 (金)

赤い点々

久々にフレンチ。

最近、外食していなかったので、こういう雰囲気が新鮮。

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昼間だったので赤いワインは頂かなかったけれど、最後は赤い点々で締めました。

とっても満足...。

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2008年11月27日 (木)

「Robinson Suiss」(Wyss)

今日は同居人Sの書棚から彼のお気に入りを。 この黄色を基調にした本の装丁、タイポ、全てにしびれてます。

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「Robinson Suiss」(Wyss著)(1954年発行)。 フランス語版。作者Wyssはフランス系スイス人。 映画にもなっていて、確か日本でもアニメになっていたような。 日本語訳だと確か「ロビンソン一家の冒険」? 乗っていた船が難破して、インド洋の島に流れ着いたロビンソン一家のサバイバル物語です。詳しくはWikiへ。 中に挟まれた絵がまたエキゾチックで良いのです。

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欲しいニャ〜ンと言ってみても、もちろんSは手放しません。笑)

ところで 今日はとっても良い天気。 昨日のみぞれ雪が残って、シャーベットみたい。

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2008年11月25日 (火)

編み物するぞ〜!!

気持ちだけは盛り上がってます。
外は北風ぴゅーぴゅーで、お家に籠って編み物するには絶好の季節。
取り出して来たのは、ドイツのbiodynamicsの製法で羊ちゃんから育てて作られたウール糸。
おと年から寝かせていた毛糸なので、今年こそは編まねば。

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これをカワイクて、オトナっぽさもあるセーターか何かに仕上げたいのですが..。
ピンク系なのですが、微妙に同じ色の糸が揃わずバラバラなので、そのままゴム編みでも色が可愛く出そう。

何か良いの無いなかあと三園麻絵さんの本などめくっています。
この方のニット作品は、ちょっと独特でオトナっぽくて好きです。

去年の今頃も同じように本をめくり、結局、何も編まなかったなあ...。

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2008年11月22日 (土)

カズオ・イシグロ「never let me go」

今年読んだ本の中で、衝撃だった一冊です。
カズオ・イシグロのNever Let Me Go

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日本生まれ、ロンドン育ち。 英語で本を書いてブッカー賞(映画にもなった「日の名残り」で)など取っている人。

ちょっとネタバレかも? 冒頭からcarerというよく分からない単語が出て来て何となく違和感。舞台は全寮制の学園で、生徒達の日々が淡々と語られて行くのですが、微妙に違和感のある事実がそこここに仕掛けられている。これは何か違うと分る。閉ざされた世界で、そこだけで通用するような独特の事柄や観念があって、あまり喜ばしくない、どちらかというと破滅に近いものが待っている予感を静かにひしひしと感じさせる書き方なので、けっこう苦しい読書。それでも読み進められたのは、一つの完璧に構築された世界の全体像を見たいがため。 そのうち、少しずつ事情が明らかになって来る。最初の”喪失”が唐突にやって来て、それさえ静かな水の流れのように淡々と過ぎ去る様を前にして、私はマジで吐きそうになってしまった。酷い真実。でもそれをそれとして抗う事無く受け入れて生きている登場人物達の生き様が、あまりに不条理に思えて悲しい。胸の奥に錘りを仕掛けられたかのように、しばらく立ち直れなかった。スタイリッシュと言われているイシグロをちょっとだけ呪いたくなった。でも素晴らしい書き手であることは間違いないです。

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2008年11月21日 (金)

秋は駆け足で去って行きました。
今朝はマイナス5度。(ぶるぶる...)
外は冬でも心はまだ秋。
数週間前に近所で撮った秋のスナップです。

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2008年11月20日 (木)

祖父のドイツ語辞書

私の書棚の中で一番古い本は、多分、この祖父のドイツ語辞書。
大正14年(1926年)発行です。82年の年月が詰め込まれています。

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祖父は、私が生まれる前に戦争で亡くなっているので写真でしか知りません。 外科医だったので、家には大学時代やインターン時代の病院での写真がたくさんありました。白衣を着た若き祖父の人体解剖実習の写真なんかもあって、幼い頃、アルバムをめくりながら恐怖しつつも、どんな人だったんだろうと想像を巡らしました。 この使い込まれた辞書が私にとっては唯一の形見で、祖父が生きていた事を伝えてくれるもの。 書棚にあるだけで、何となく守られているような気がしまて安心します。

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もし祖父が生きていたら、どんな話をしてくれたのでしょうか。時々そんなことを考えます。

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2008年11月19日 (水)

はじめまして。

はじめまして。林檎です。
カナダの片隅で細々とヴィンテージ本屋を営んでいます。といってもお客様は日本にいる家族や友人が主ですけど。笑)
著しくSFや児童文学に偏った本好きのSと、のんびり二人暮らしです。
私も読書が好き。そして古い本の存在感が大好きです。
紙媒体がどんどん姿を消して行っている世の中だけれど、時を経て黄ばんだ本が醸し出す何とも言えない温かさは消えて行って欲しくないと思っています。

このブログでは私の書棚を中心に日々の暮らしを綴って行きます。

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